税務調査に感謝

 

税務調査の存在意義について,考えたことがある方は少ないかもしれません。
税務調査を受けた社長の中には,税務調査は粗探しをして,追徴課税を行うために行う等の悪いイメージを持つ方も多くいます。
また,一度も税務調査が行われていない会社の社長は,税務調査について不安もあると思います。
そして,インターネットで税務調査について検索し,上記のような悪いイメージを持つ方の意見を見ると,さらに不安が大きくなると思います。
しかし,税務調査には悪い側面だけでなく,良い側面についても多くあります。
たとえば,企業が行った会計処理について,上から強制的に訂正され,追徴課税が課されるとの危機感を常に経理部の社員が持つことが出来るという点です。
その結果,経理部の社員が間違った会計処理をしないように日々心がけることが出来,そして,行動に責任を持つことが出来るようになります。
また,経理部の社員のみならず,会社の社長にも,コーポレートガバナンスに対する意識の向上に役立つことが出来るようになります。
すなわち,税務調査に向けての日々の資料保存であったり,社員教育であったり,取引の合理性を考える機会をもたらす等の様々な利点があります。
以上の点も考慮して,税務調査が行われる時や,行われる可能性を予期する場合には,もう一度,その存在意義について考えて見て下さい。
 

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