資料箋と税務調査

 

売掛金とか買掛金の残高を税務署が調べるときは反面調査という方法で調べます。
具体的には、資料箋(しりょうせん)という用紙を売掛金の相手先に、税務署がたくさん送って、それに買掛金の相手先とか残高を書かせるのです。
これはどこの会社の売掛金を反面調査しているかがわからないのです。
こうして内々に売掛金の残高の税務調査をしているのです。
だから税務調査官が税務調査に来て、その場で売掛金や買掛金の残高が正しいかどうかに迷いません。
まして、会社が自分の売掛金残高を証明するために相手方から残高証明書をもらう必要はありません。
そのような残高証明書を提出したとしても,税務署は信用しない可能性が高いです。
内々に調べることで真実が浮き出るのです。
ところで、その資料箋に記入することは強制ではありません。
だからといって資料箋が税務署から送られても、それを長い間書かないで送り返さないと、税務調査が来る可能性が高いです。
なぜなら、資料箋を返さないことは、何か所得隠しを行う工作をしているのではないか、あるいは、そういう怠惰な会社には、他の脱税に関する取引が行われている可能性が高いのではないかと考える可能性が高いからです
なので,税務署から資料箋が送られてきた場合には、必ず税務署に返送するようにして下さい。