特別調査とは?

 

きちんと税金を支払っているのか,正しい申告をしているのかということを税務署が納税者である会社に訪れて確認するというのが税務調査です。
税務調査には任意調査と強制調査があって,一般的な税務調査としては任意調査というものがあります。
任意調査には一般的な税務調査である「一般調査」と,もうひとつ「特別調査」というものがあります。
特別調査というのは一般調査に比べて厳しい調査になります。
税務署内で申告されたものを調べた結果,明らかに多額の申告の漏れがあるであろうという場合,事業の規模が大きくて実態を把握する必要があるという場合,他の税務署と連携しなくてはいけないような場合,その会社の取引先で行われている不正行為に加担しているのではという疑いがある場合。
これらの疑いがあるような場合には特に,一般調査に比べ徹底的な調査が行われます。
そして一般調査と大きく違うのが前もって「〇日に伺います」などという予告もなしに突然対象の会社に訪れるのが特徴だといわれています。
一般調査では1~2日程度の調査ですが,特別調査では2~4日以上の時間を取ります。
特別調査班と呼ばれる2人以上のチームを組んで行うものです。
この税務調査の場合には,一般の場合と比べ複雑であることがあるので,表向きには任意調査であるけれど,実は強制調査に近いものであるといわれています。