フリーデザイナーに税務調査は来るか

 

フリーランスのデザイナーさんといえば一般的に,センスが良くて格好良くて,独立しているから自分の采配で仕事を請け負っており,自宅では最新のコンピューターに向かい,斬新な図柄を作っていくというイメージがあるのではないでしょうか。
また,フリーランスのデザイナーさんが使うパソコン用のソフトというのは普通の人には扱えないような専門的なソフトで,しかも大変高額なことが多いです。ですので,他人には真似の出来ない格調高いビジネスという印象をお持ちの方も多いでしょう。
そんなフリーランスデザイナーさんに税務調査が入ることはあるのでしょうか。
フリーランスデザイナーさんは,自分でやっているといっても,中には従業員をもっているフリーランスさんもいるかもしれません。
でもほとんどは個人事業主という形で請け負っているでしょう。
だから税務調査が来るとしたら確定申告の内容をチェックされて,ある程度めぼしを付けられてから来ると考えられます。
フリーランスデザイナーさんが,仕事を請け負ったときには,売上の10%が源泉所得税として天引きされなければなりません。
天引きするのは仕事を発注したお客様(会社)の方で,お客様である会社はその天引きした源泉所得税を税務署に納めなければなりません。
つまり,まるで従業員の給料を払ったときのようなシステムになっている場合が多いです。
しかも源泉税が10%と非常に高額だと思う方も多いでしょう。
果たしてそういうことをやっているのかどうかが一番問われるところです。
もしそうやっていなければ,フリーランスデザイナーさんが,3月の確定申告をするときに,納付済みの源泉所得税がかなり少なくなってしまってかなり高い所得税を払うことになります。
そういうところは税務調査の対象になる可能性が高いです。。
ちゃんと10%の天引きをしてると主張して確定申告していても,税務調査で調べに来て,その領収書を一枚一枚確認し,本当にその領収書に10%の源泉所得税を天引きしているかどうかを見る可能性があります。
もちろん金額によりますが領収書に印紙が貼ってあるかまでも見られます。
そのように考えると税務調査がくる可能性が高いと考えられます。