ニセ税務調査

 

税務署からの電話を装った振り込め詐欺があるという話を別の記事で書いたのですが、もっと大胆な手口の詐欺があります。
それは、ニセ税務調査です。
税務調査官でもなんでもない詐欺業者が、突然税務調査と偽って会社に入り、従業員の個人情報や取引銀行の情報、帳簿書類などを持ち去ったり、未払い分をいま支払えるなどと言って現金を持ち去る事件も発生しているそうです。
電話口の詐欺ならたくさんの事例がありますが、税務調査を装って会社に押し入るとは、なんとも衝撃的な手口と思う方もいるかもしれません。
現金の持ち去りといった金銭の問題ならまだよい方ですが、重要書類のコピーを持ち去られてしまった会社の損害はすさまじいものとなってしまいます。
この事件については、税務署の公式サイトでも注意をうながしていました。
原則的に、税務調査がおこなわれるのは平日の昼間から夕方のみであり、土日祝日や早朝・深夜などにおこなわれることはありません。
その時間に税務調査だと言って何者かが来たら、まず疑うようにして下さい。
また、身分証の提示を必ず求めるようにしましょう。
そして、平日の営業時間中に抜き打ちの税務調査と言って来た場合であっても、「今は営業の妨げとなりますので、日をあらためてお越しください」と言うようにしましょう。
この対応ならば、もし税務調査が本物であった場合でも、失礼にはあたりません。