起業したら税務調査は来るだろうか

 

ここ数年,ずっと景気が悪いため就職難と言われている状況が続いています。
ですので,仕事を探すことは決して容易なことではありません。
そのような状況を打破するために,いっそのこと,自分で何かの商売をしてみようと思い立つ方も多いのではないでしょうか。
仕事を探し続けて見つからないまま手をこまねいていても,1円の収入にもなりませんが,自分で開業すれば,たとえ儲からなくても,1円でも稼げれば儲けものだという,合理的な考え方です。
さて何かの商売を始めたとして,売上げのない最初の3年くらいは大赤字で申告するでしょうが,4年目くらいに,大当たりを出す事業主もいるかと思われます。
そのような方は,類い希なビジネスセンスと時流に乗ることが出来た運の両方を兼ね備えていると言えます。
個人的にも,是非そのような方々に肖りたいものであると常々考えていますが,やはりこのような場合には税務調査の対象になりやすいと考えられます。
この赤字時代に時流乗って大黒字を上げるからには,たとえ何も不自然なところが見当たらなくても税務調査をするために税務調査官がやってきたとしてもまったく不思議ではありません。
大黒字のあるところ,税務調査あり,と思っておいた方が良いでしょう。