秋の陣の税務調査に備える

 

税務調査には,「秋の陣」と呼ばれているものがあります。
それは,税務調査が比較的秋に集中して行なわれるということから,こう呼ばれています。
これには税務署のスケジュールが大きく関係しています。
1月は法定調書,2月から3月は確定申告,4月は膨大な量の個人の確定申告のチェックや集計などがあります。
5月から6月は,3月決算の法人の受付とそのチェックなどがあります。
7月は源泉税の特例による納付の集計がありますし,8月にはお盆休みがあります。
そして12月には年末調整の資料配布や相談などが控えています。
そうすると,残った9月から11月に法人の税務調査が行なわれる可能性が一番高くなると考えられるわけです。
というわけで,秋は税務調査が来やすいと考えられるわけです。
ですので,私たちは秋の陣に備えて,戦の準備をしていかねばなりません。
つまり,しっかり帳簿をチェックして,誤りがないかとか,あるいは何か資料の提出を求められても,すぐにちゃんと呈示して,これこれの計算に基づきこの数字が算出されました,というようにしておかなくてはいけません。
備えあれば憂いなしです。しっかり秋の陣に備えていきましょう。