フリーカメラマンに税務調査が入るか

 

フリーカメラマンという職業は,モデルさんや有名人を被写体としてバチバチと写真をとるというようなものを考えてしまいますが,そのような雑誌に載せるためのカメラマンであれば雑誌の記事を書く取材のときにカメラマンと記者がモデルさんのところに来て写真をとったりするでしょうから,フリーでない場合が多いでしょう。
フリーカメラマンでしたら,入ってくる仕事は,結婚式の写真を撮ったりすることが多いと言うのと,近頃は美しい自然や夜景の写真を撮ってパソコンにデータ保管して,それを売るというのがあるようです。
そのようなフリーカメラマンには,税務調査が来る可能性があるでしょうか。
フリーカメラマンへの報酬は,フリーデザイナーの報酬と同様に,源泉所得税が10%と高額です。
果たしてそれをしているかどうかが問われます。
源泉所得税は税金の前払いのようなものなので,もし源泉所得税の天引きをしなかったというだけでは税務調査の対象にならないかもしれませんが,確定申告でかなりの高額な税金になりやすいので,もしここで源泉所得税がいくらいくらある,というようなことを書けば,それは本当か,と税務調査が来ることが考えられます。
一旦税務調査が来れば,たとえ源泉所得税が正しい手続きをしていたとしても,そのほか何かを見つけて追徴課税されることになる可能性もあります。
人間ですから,ミスもあるでしょうし,証明しきれないこともあるでしょう。
そういうわけで,フリーランスカメラマンには税務調査が入る可能性が十分あると言えるのではないでしょうか。