税務調査官と納税者の関係

 

ほとんどの国民が受ける税務調査は、「税務調査が怖い」と言っている人がイメージするような横暴な「強制調査」ではなく、納税者の権利が尊重される「任意調査」です。
それを知っている方は、税務調査に対する恐怖心、税務調査官に対する委縮なども、あまりないのでしょうか。
しかし,これがやはり簡単にはいかないようで、税務調査のことを事前にある程度知っていても、税務調査官を前に委縮してしまう、必要以上にへりくだってしまう、という方も多いのが現状のようです。
また、それとは逆に、税務調査官に対して最初から必要以上のケンカ腰になってしまう人もいるようです。
どちらも同じくらい問題です。
税務調査という名目上、税務調査官に何かを質問されたり、指摘されたりするたびに怒られているような気がして委縮してしまったり、イライラして税務調査官にきつい口調であたってしまったりというのは、ある程度は仕方のないことかもしれません。
しかし、税務調査官の仕事は、あくまでも「確認すること」であり、税務調査官もわたしたちと同じ国民のひとりです。
調査する側である税務調査官と、調査を受ける側である納税者の立場は、対等なのです。
どちらかの立場が上なわけでもなければ、下というわけでもありません。
税務調査を受ける際には、そのことを思い出し、落ち着いて受け答えをしましょう。